自分が嫌いすぎる辛い状態から立ち直ったたった一つの方法

自分が嫌いすぎる人へ 人生の考え方
ポンちゃん
ポンちゃん

何をやっても上手くいかない・・・ポンコツ通り過ぎて、自分が嫌いすぎる。なんでこんなに悲しくて、毎日辛いんだろう。

みのり
みのり

分かる、分かるよ。わたしも少し前まで自分が嫌いすぎることが悩みだった。考えすぎて10円ハゲができるし、もう生きていくのが辛すぎると感じるよね。

まるで暗い海の底に沈んで、たった一人で息苦しくもがいているような状態。

自分のいいところなんて一つも思い浮かばなくて、悪いところばかりはいくつでも言える。

劣等感にさいなまれて、この先もこんなに辛い状態で生きていかなくてはいけないの?と絶望すら覚えてしまう。

みのり
みのり

自分が嫌いすぎることで無気力になり、仕事ができなくなった時期もありました。

そこから試行錯誤して、いまは社会復帰することができました。

今は自分のことを大好き!とはいえないけれど「けっこういい奴じゃん」と思えるくらい好きになりました。

今回は自分が嫌いすぎると、辛い気持ちを抱えているあなたに向けて、どうすれば「自分を少しでも肯定してあげる」「少しでも好きになれるのか」を、わたしの体験談を含めてご紹介します。

あなたはどのくらい自分が嫌いすぎる?状態診断

まずはどのくらい自分が嫌いすぎるのか、レベルを測ってみましょう。

下の問いに、YESかNOで答えて、YESの数を数えてください。

1.昔の自分と比べて、今の自分が嫌い
2.周りが人の悪口をいいはじめたら、自分も参加する
3.長所がぱっと答えられない
4.今食べたい物が分からない
5.してもらったことに対して「ありがとう」より「すいません」と思う
6.メイクをしても顔を好きになれない
7.ラフな格好で出歩けない
8.何ごとも決定するのが苦手。時間がかかる
9.「~するべき」「~しなければならない」と考えることが多い
10.レジでもたついている人を見るとイライラする
11.人の些細な一言に落ち込み忘れられない
12.人の話が頭に残っていない
13.好きな人より嫌いな人が多い
14.幼い頃の思い出は悪いことが思い浮かぶ
15.周りの視線、評価が気になる
16.体調が悪い日が多い

自分が嫌いすぎる?診断結果
YESの数が0~5個
あなたは自分のことが好きなようです。

YESの数が6~10個
好きと嫌いが入り混じって、嫌いに傾いているようです。

自分が嫌いすぎる11個以上
自分の好きなところが分からないほど、自分が嫌いすぎるようです。

自分が嫌いすぎる状態について

わたしが自分が嫌いすぎると悩んでいたのは、社会人になってから数年たった25歳の頃。

インテリア関係の会社に入社したものの、向いてないし、人間関係もきついなと感じ、すぐに辞めたいと思っていました。

でも親が厳しく3年は続けろといわれ、踏ん張りながら仕事をしていたところ「もうダメだ」と思い始めました。

同期はどんどん新しい仕事を任せられるのに、自分は新人でもできるような雑用。周りとうまくいかず、飲み会すら誘われないように。

みのり
みのり

毎日自分を否定しては落ち込んで、本当に辛い日々でした。誰からも必要とされない、存在価値のない人間なのだという考えが、頭から離れなくなっていました

病気の可能性も

上記の診断でYESが10個以上あったかたは、自分が嫌いすぎる原因が病気の可能性もあります。

・うつ病
・醜形恐怖症(しゅうけいきょうふしょう)
・人格障害
・境界性パーソナリティー障害
・回避性パーソナリティー障害

このような病気が考えられます。

病気の場合は、以下の「心と頭の向き合い方」で多少改善されますが、病院での治療は欠かせません。

症状があまり辛いようなら専門医に診てもらいましょう。

自分が嫌いなことは自己防衛

自分が嫌いなことは、じつは悪いことではありません。人に嫌われること、失望されることが怖くて、最初から「自分はどうせダメな人間だから。わたしもそんな自分自身が嫌いだし」と、予防線をはっている状態です。

誰かにがっかりされたとしても、そんな自分だからがっかりされて当然だと、心のバリアなんですね。

ですから今の心理状態でバランスが取れているなら、無理に改善することはありません。

ただ行き過ぎてしまうと、自分を守るためのバリアが、逆に自分を傷つけるようになります。

みのり
みのり

体調が悪い日が多くなったり、その日の出来事をくよくよ考えるようになると、バランスが崩れているサインです。

「自分が嫌いすぎる」の体の中で起きている現象

自分が嫌いすぎることが重度になると、何をしても自己否定ばかりしてしまいます。

すると流石に行き面過ぎて「このままではまずい」と気が付きました。

こんな自分を変えなくてはいけない、そんな気持ちが沸き上がりました。

しかしこれは失敗に終わります。

良い方向へ変えていこう、少しでも自己肯定できるようになりたいともがけばもがくほど、できない自分が嫌になり「こんなことも満足にできない」と嫌になるばかり。

みのり
みのり

自分を好きになりたいと思うほど、空回りして、ますます自分を嫌いになっていくようでした。

自分が嫌いすぎる状態のときは、自分を変える努力をするのではなくて、まずなぜ自分を嫌いになっているのか?の状態を正しく知ることが先決です。

素直な「心」と李理性的な「頭」

自分が嫌いすぎる状態を紐解くと「心」「頭」が喧嘩しあっていて、相容れなくなっています。

「心」は本当の気持ちで、嘘をついていない状態。「頭」は常識や周りの状況を見ている考え方で、自分より他の物事を優先しがちな状態。

自分が嫌いすぎる

心と体という、まったく別の人格が一つの体に同居しているようなものなんですね。


本当の気持ち。素直で噓のない本音。やりたいこと、やりたくないことを判断する。

常識や周りの状況を理性で判断する。こうしなければならない、こうあるべきだと判断する。

心の考えと、頭の考えはどちらが良いとも、悪いともいえません。人間として生きていくために、どちらも必要な思考だと思います。

しかし心と体で考えていることが、離れれば離れるほど苦しく、自分自身を否定して自分が嫌いになってしまいます。

心と頭では頭の方が強い

自分が嫌いすぎるときは、心よりも頭が勝っている状態。

じつはそれほど自分が嫌いだと悩んでいない人でも、大抵の場合は頭のほうが強く、心が負けている人が多いです。

アメリカ人は自己主張が強く、自分の考えはいうべきだと発信する人が多いですが、日本では本音と建前、という言葉があるくらい、なかなか本音を出すことが難しいところがあります。

頭は自分のためではなく、常識に沿った考えを導き出すので、自分だけのためにや、周りのためにならない考えを否定してこようとします。

心「楽しくないな、早く帰りたい」→頭「なんで楽しめないの?周りにあわせてもっと楽しもうと思わないといけないよ!」
心「○○さんの案より、わたしは■■をしたいな」→頭「みんな○○さんの意見に賛成だってよ!心の意見は閉まっておくべき」

心と頭の喧嘩は、どちらも自分のなかで起きていることなので、それに気づくことはなかなかありません。

人は選択する場面で常にこの二つの考えを会話させ、どちらかに決めさせています。

心より頭の方が強い

「頭」は大人や先生で、対して「心は」子供や生徒のようなもの。だから本当にやりたいことがあっても、大抵の場合は頭の意見が勝ってしまいます。

「それは合理的じゃない。楽しいことばかり考えないで、もっと現実をみなさい」とばかりいわれては、心は意見するのをやめてしまうようになります。

それが慢性化すると、心は「どうせ自分の意見は無視されるから」と、考えることすらやめてしま。

みのり
みのり

素直な心が頭に支配されていき、次第に自分の気持ちがわからなくなる。こうなるともう自分を否定して、自分が嫌いすぎるようになっちゃうんだね。

自分を好きになろうと無理することは、自分を否定すること

頭が心を否定してその状態が慢性化すると、どんどん自分を嫌いになっていく。

そんな自分がまた嫌いで、底がない沼みたいに深みにハマり、息苦しくなる。

「どうにかしなきゃ・・・」と息も絶え絶えに思うとき、頭が一言「自分が嫌いっていうなら、頑張って好きになっていこうよ」

自分が嫌いな人は、一度はこう考えて好きになれるように頑張りますよね。

でもこれが悪魔の一言。

これはありのままの自分の否定。今の自分に価値がない、諦めてしまっていることと同じです。

こんな自分はダメで当然で、愛されないのが当たり前だから、人一倍努力して違う人間にならなければいけない。そう言い聞かせているんです。

みのり
みのり

自分を好きになろうと無理することは、ありのままの自分を否定すること。そんなの苦しいし、できるわけないよね。

本音を隠して、誰か違う人の基準で自分を好きになろうとする。

それは丸い形のボールが、四角の箱に入ろうとするようなもの。

無理に入ろうとすれば、ボールをぎゅうぎゅうに潰して、息苦しく箱のなかに入ることになる。

だから自分を否定したまま、自分を好きになることはできない。

自分を肯定するための方法

どうしたら自分を好きになれるのか?その方法は、心と頭のどちらの意見も聞くこと。

今までは頭の意見を聞いたほうがスムーズに生きれたから、心の意見を無視した。

でも自分が嫌いになってしまった。

だから今度は、今まで我慢して抑えつけていた心の気持ちを十分に聞いてあげることが、本当に自分を好きになるための第一歩です。

みのり
みのり

シンプルにいうと「自分と向き合う」こと。自分と対話することで先が開け、自分を認めてあげることができる。

自分と向き合うことは、心と体の意見をバランスよく聞くこと。

どちらも自分のなかにある意識なので、否定せずに、双方の意見をじっくり聞くことが大事です。

心はやりたいことがあるはずなのに、なぜ頭はそれを否定するんだろう?頭は頭なりに、自分のことを守ろうと考えてくれているはず。

そして今心は何を感じているの?

自分を掘り下げていくことで、意識していなかった、無意識にあった本音が見えてきます。

無意識の本音が見えてくると、今までモヤモヤしていた気持ちがすっと消えて「あっわたし、この気持ちに気が付いていなかったから苦しかったんだ」と思えるようになります。

それでは具体的な、心と頭の本音を引き出す方法をご紹介します。

みのり
みのり

始めは心と頭の意見を引き出すのは難しく感じるかもしれませんが、ゆっくり頭に思い浮かんだことを書いていってください。

まとまりがなかった思考も、書き出すことでしっかり把握できるようになります。

心と頭の本音を引き出す方法

心と頭の声を聞くポイント
①静かな場所で椅子に腰掛けて目を閉じる
②1分間深呼吸を繰り返す
③「あなたの声が聞きたい」と10回唱える
④目を開けてノートに気持ちを書く
今までのNG例
心「今の仕事が辛くて辞めたい」
頭「仕事を辞めたら家賃はどうするの?辞められるわけないじゃない。辛くても続けるしかないよ」
心「うん・・・そうだよね。」
心と頭の声を聞く方法例
心「今の仕事が辛くて辞めたい」
頭「仕事を辞めたら家賃はどうするの?辞められるわけないじゃない。辛くても続けるしかないよ」
自「心の意見もっと聞きたいな。仕事のどんなところが辛いと感じているの?」
心「いろいろあるけど、上司に気に入られてなくてよく怒られる。同僚もあんまり仲良くなくて、話し聞いてくれる人もいないし、上辺だけだし」
自「人間関係に悩んでるんだね。人と関わるの苦手だから、きついよね」
心「うん・・・頑張ってるけど、明日の仕事を考えると夜寝付けなくなるときもあって。最近体調も悪いの」
自「そうだよね。寝不足で仕事してるもんね。ほんと、わたしって偉かったなぁ」

まずは心の声を十分に聞くことがポイント。

ここでは明るい気持ちや解決策など見つけなくていいので、とにかく心の声に浸ってください。

ネガティブに浸かって、涙を流して、自分を優しく包んであげましょう。

これは心理学でいうと自己受容の段階です。

問題の解決を探る

自己受容のつぎは、問題の解決策を探ります。

ここでは少しずつ心と頭の距離を近づけていきます。

まったく意見が合わないようなら、まだ気持ちが納得できず、時間をかけなければ解決できないサインです。

心「聞いてくれてありがとう。ちょっと心が軽くなった気がする」
私「わたしも聞けてよかった。とっても辛いの我慢してたのがわかった」
頭「浸ってるとこいいかな?人間関係は辛いけどさ、実際仕事辞めたらお金ないんだよ。どうするの?」
心「うん・・・。わたし今話してて分かったんだけど、仕事は辞めなくていいかも。」
頭「はっ?辞めたいんじゃないの?意味わからんわー」
私「意味分からなくてもぜんぜんいいよ!仕事は辞めなくていいの?」
心「うん。仕事はそれほど好きってわけじゃないけど、慣れてるし、辞めるほどじゃないかなって」
私「それもそうだね。でも人間関係が辛いよね、ほんと。とくに何が嫌ってなんだろう?」
心「飲み会、グループLINE、同僚とのランチかな。どれも参加したくないけど、断るわけにもいかなくて」
私「断るのってすごく難しいよね・・・。断ってぼっちになるもの嫌だし」
頭「なに、そこまで嫌だって思ってるの!?それなら断ればいいじゃん!」
心「えっそんなことしていいの?」
頭「辞めようかって悩むくらいなら、そこ断ったほうがいいでしょ。ストレス減らして仕事続けられるなら、そっちのほうが合理的じゃん」
私「ほんとそうだね。よしっじゃあ勇気をだしてどれか一つ断ってみよう」
心&頭「やってみよう!」

心の話に耳を傾けて、仕事を辞めたい本当の理由が分かり、さらにストレスの元である原因も分かりました。

「ストレスの原因なんて分かってるよ!」と思わず、それくらい思い悩んでいることを、軽く考え無視していたことの問題が浮き彫りになりました。

みのり
みのり

上記の会話は簡単なように見えるかもしれませんが、1週間かけての結果です。

途中ノートには何を書きなぐってもOK。自分の本音が見えるまで、とことん向き合うことで、自分が本当は何を求めているかが分かります。

一つずつ取り組むことで自信を回復させる

上記の例でも、問題の根本原因が取り除かれたわけではありません。

多くの場合、100%納得できて自由な決定をすることはできません。

それでも小さいことを一つずつ取り組み、取り除いていくことで、ストレスの度合いは減っていきます。

何より今までストレスに感じていたことに気が付き、解決のために動いたことが、今後の自信に繋がります。

この心と頭の調和こそが、自分が嫌いすぎることから抜け出すためのカギになります。

みのり
みのり

以前よりあれができるようになった。これができたと、少しずつ「ここは認めてもいいんじゃない?」と思うところを増やしていきましょう。

自分が嫌いすぎる状態より、心と体がふわっと軽くなるのを感じるようになります。

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