なんか自分ってすぐ言われるな・・・。大人しいから言いやすい人だと思われてるのかも。なんかイラつくな。
愚痴にしても叱責にしても特定の『言いやすい人』には言いやすいものです。
しかし、その言いやすい人にしか言わない人というのもいます。
少しズルい気もするこの『言いやすい人にしか言わない人』がどんなタイプ・性格の人なのか見ていきましょう。
『言いやすい』が意味している事とは?
まず『言いやすい』とはどういうことなのでしょうか?
言いやすい、話しやすいというのはいいことではあるのですが、いいことばかりでもありません。
例えば初心者に話しかける時、サングラスをかけた強面のお兄さん、普通のサラリーマン風の男性、どこにでもいそうなおばさんがいたとします。
あなたならどの人に道を聞きますか?
多くの方がどこにでもいそうなおばさん、もしくはサラリーマン風の男性に声をかけると思います。
これは無用なトラブルを避けようとする人間のコミュニケーション能力が働いているためでもあります。
つまり、相手が自分よりと同じぐらいの力の持ち主か、それ以下と判断してのことになるのです。
立場の弱い人や団体、国に立場の強い人間や団体や国が言いやすいというのはわかりやすい構図です。
だからこそそれに抗おうとする人々の姿は物語や小説や映画などにドラマチックに描かれます。
豊臣方の軍勢に一矢報いようとした『のぼう』と呼ばれた成田長親などの話は映画にもなりましたね。
『言いやすい人』をよく観察している人
言いやすい人にしか言わない人というのは相手をよく見ています。
注意深く観察し、相手が立場が弱いと判断をつけられる人物なのです。
洞察力・観察眼に優れていると言えるでしょう。
ただ、その判断基準は自分よりも立場や仕事などの力量が下かどうかや差別的に物事をとらえているともとれるような基準だったりもします。
偏った見方をしている人とも言えるでしょうか。
ちょっと残念な観察眼ってところかな?
しかし、その観察眼のために瞬時に胡麻をする相手を判断できるため出世欲があれば出世していける人とも言えるでしょう。
良し悪しを抜けばそれはそれですごいことなのかもしれません。
しかし出世欲はあるのにそれがうまくいかない理由があります。
仕事ができない人によくある言いやすい人にしか言えない人
出世欲があり上の人に取り合って登っていこうとする人もある程度はうまくいくかもしれません。
しかし、人間関係上関わりたくないと思っている人とでもしていかなくてはならないのが仕事です。
そこに私情は関係ありません。
そのため誰にでも効率的に協力してやっていかなければ回りません。
言いやすい人にしか言わない人というのは『言いやすい人』にしか言えないため効率が悪くなります。
しかも逃げ腰で仕事をするため責任もって仕事を仕切らないので、何かあった時に言いやすい人に責任を押し付けたり、言いやすい人に手伝わせたりします。
結果仕事ができない人に成り下がるのです。
そういった姿勢で仕事を続けるので結果的に上り詰められるほどの出世ができないのです。
言いやすい人にしか言わない人は表裏のある弱い人
世にたくさんあふれるスカッと話のなかにはこんなパターンの話がたくさんあります。
例えば、立場が下だと思っていた清掃作業員が実はその会社の重役や社長で、社員の動向を探るために清掃作業員の格好をして清掃作業をしています。
それをこき下ろした迷惑社員がその重役や社長に左遷されていくなんていう話があります。
あ!水戸の校門様がよく使う手だ!私は越後のちりめん問屋で隠居の身ですって身分を隠すよね!
この中の迷惑社員はその人を見下していたためひどいことを言います。
しかし、重役や社長だとわかると手のひらを返します。
強い者には決してものを言えない人なのです。
人に対して表裏のある人というのはある種の心の弱さを持っていると言えます。
心の弱い部分というのは本人が隠したいと思っているところの表れです。
隠したいと思って周りを威嚇したり攻撃したりしているのです。
自分の弱さを認められない人
人は自分の弱いところを克服していってこそ人として大きく成長していきます。
強くなるためにはまずは自分の弱さを知れといいます。
これは自分の今の心のレベルと弱点がどこなのかを知るためにあるのです。
言いやすい人にしか言わない人というのは心の弱さを隠すために周囲に機関銃を向けていますから自分の弱さを知ることも、向き合おうともしようとしない人になるのです。
だからこそ、背後から自分の弱さを撃ち抜かれたとき挫折してしまう人にもなりかねません。
自分の弱さを甘さと表現するならば、自分に甘い人とも言えます。
逆に他人に厳しいのかというと必ずしもそうではありません。
その人は「言いやすい人』にしか言えない人だからです。
結果的に成長できていない大人になっている人
謙虚である人というのは自分自身をよく見つめ、周りに迷惑が掛からないようにと努めます。
聖人でなくてもこうありたいというのはありますが、自分自身を見つめるというのは難しいものです。
しかし、良くあろうと努力する人と努力しない人ではやはり大きく差がついてくるものです。
それが結果的に大人になった時に成熟できていない大人だなと周囲から感じられることになるのです。
弱さを否定する人はそれを受け入れるのが恐ろしいため、成長とは縁遠くなっていきます。
人間誰でも完ぺきではありません。
しかし、謙虚さや努力を忘れて自分の甘さに流されては成長はありません。
できれば常に成長できるように前向きでありたいですね。
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