転職した職場で無視されてる。仕事のことを聞いても教えてくれなくて、ほんと辛い。
自分がトロくて、ミスばかりするからかな?無視される方が悪いのかな?
わたしも経験あるよ。無視されたことがない人って、いないんじゃないかな?
それくらい生きてると無視は当り前にあって、そんな人に出くわすことがあるよね。
人がいるのにいないように扱い、言葉をかけても無視する人は、どこにいっても一定の割合でみかけます。
結論から先にいうと、無視される方が悪い場合も存在しますが、多くの場合はその限りではありません。
ここでは無視される方が悪いのか?について、社会の常識と現実をふまえて考えていきます。
無視についてのアンケート結果や、無視されたときの心の持ち方、対処法までをご紹介します。
無視する方と無視される方、どちらが悪いのか
無視をされやすい人の特徴
無視は一種の歪んだ自己防衛であること
無視されたときの心の持ち方と対処法
以上4つについてご紹介します。
この記事を読むと、無視される方が悪いのか?というモヤモヤした気持ちに、答えがみつかります。
無視する方と無視される方、どちらが悪い?
無視する方と無視される方、どちらが悪いかを、SNSで37人の男女14~44歳までにアンケートしてみました。結果はこちら。
7割の人が無視される方はまったく悪くなく、無視する方に問題があると感じていることが分かりました。
予想通りの結果ですが、気になったのは無視される方が悪いと、両方悪いと答えた人の意見。それぞれの回答をみてみましょう。
無視するほうが悪いと思う人の意見
無視は人としてやっちゃいけないこと。
相手がどんなに嫌な態度をとっても、こちらも嫌な対応をしてしまったら同じレベルになると思う。
相手にあわせて、自分を下げることはない。
無視する人って幼稚でしょ。
「あなたのこと嫌いなんです~」って態度にだすって、大人がすることじゃないよね。
感情をむき出しにしてて、気持ち悪いなって思っちゃう。
ほとんどの人は一度や二度は、無視された経験があるようです。
無視された理由を考えても分からない場合が多く、イヤな人にあたったなと思います。
無視される方が悪いと思う人の意見
クラスに一人、空気読めない女子いるけど、全員にハブられてる。いじめてるわけじゃなくて、その人と話すと空気凍るから無視するしかないわけ。
わたしは基本無視とかしませんが、一人だけもう無理!って無視したことがあります。
職場の同期だったこが、わたしの悪口いってるのを聞いたんです。
ショックだし怒りもわくし、その後ずっと無視してたら縁が切れました。
悪口を聞いたってことを直接いわなかったのは悪いかもだけど、話しもしたくないし。向こうが悪いと思いません?
ママ友に一人ずっと悪口か自慢話、マウンティングするママがいて・・・。
最初はみんなへー凄いねと聞いてたんですが、毎回だとげんなりしちゃって。
少しずつ離れていって、ぽつんと一人になってましたね。
あの人いつもあんなだと、どこへいっても一人じゃないかな?
ふだんはなかなか聞けない、無視される方が悪いと思う理由。
無視はいけないとわかっていても、無視したくなる人、無視しないとこちらが疲れる人っていますよね。
両方悪いと思う人の意見
ケースバイケースかなと。この人は無視されるわって人いるもん。
どんな人でも平等に接することができる人も多いけど、わたしは嫌いな人だと態度にでちゃうから。
わたしも無視されても気にしない。
両方悪いという意見は、30~40代に集中しました。
若いころよりも人生にもまれたぶん、一概に無視するほうが悪い以外のケースもあったようです。
無視される方が悪い場合もある
無視は一方的におこなうもので、多くの場合は話し合いもなく、無視される理由も分かりません。
無視されている方はどうすることもできないので、無視している方が幼稚で、性格が悪いというのが一般的な見方です。
しかし上記のアンケートと自分の経験をふまえ、一概に無視している方が一方的に悪いといえないことがあると思います。
なぜかというと、無視は一つの意思表示だからです。
無視をされやすい人の特徴
たいていの場合、無視される側には問題がなく、無視する人が一方的に悪いです。
しかし世の中には、驚くほど常識がない人がいます。
例えばこんなタイプの人。
・嘘をついて人のせいにする
・お金にケチで自分で支払わない
・周りにばかり厳しく自分に甘い
・マウンティングして見下してくる
・人の話を聞かないで自分の話ばかりする
・好意を押し付けて嫌がられても気づかない
・飲み会などに誘われても断りつきあいが悪い
・マイナス思考でネガティブな発言ばかりする
・人によって態度を変える(とくに異性の前で)
・プライベートを異常に隠したり、世間話しない
自分にも当てはまることがあるかもしれませんが、ある程度は、人はなにかしらの欠点があります。
通常は欠点が大したことはない、いいところもいっぱいある、という具合にみてもらえます。
しかし異常に悪いところが目立ち、人に迷惑をかける人がいるのも事実。
そのような人がいた場合、多くの人はそれでも無視するまでにはいかないまでも、ストレスは感じるもの。
そして少数ですが、難しい人とのコミュニケーション方法として、無視することを選択する人がでます。
全ての人に良好なコミュニケーションは求められない
一般常識や道徳から、無視は無視する人が絶対に悪で、無視される方に非はないとされています。
しかし世の中にはじっさいに無視が存在し、嫌いな人を無視したり、ときには集団になって無視していじめに発展することもあります。
それでは無視した人は100%悪なのかというと、そうは思いません。
人には相性があり、嫌いな人、苦手な人がいない人はいないと思います。
関わっていくなかで嫌いなところがあったり、相手の言動に傷ついてショックや怒りを感じ、どうしても許せないことがあります。
そんな強いストレスを感じたとき、相手に不快感を表すことなく接することは正しいのでしょうか?
正しいか正しくないかでいうと、どんな場合でも大人なら自分の気持ちを隠して、誠実に接することが正しいです。
しかしそれでは、自分が壊れてしまいませんか?
あの人をとても嫌いだと思った。
一切関わりたくないと思っている。
そんな感情を抱いたなら、その不快感を表す方法が無視として表れることもあると思います。
「無視しない」という善意をすべての人に向けることは不可能
関わりたくない人だと思っても、無視する以外に「○○に傷ついた」「○○について謝ってほしい」と伝えることはできます。
そうしてわだかまりを解いていくのがコミュニケーションであり、こうして人間関係は築かれていきます。
しかしもう、一切その人と関わりたくないと思ったら?その人に、良好な関係を築く努力を無理強いすることはできません。
「嫌いな人でも無視しない」というのは善意であり、その善意をすべての人に向けることは不可能だと思います。
嫌いな人に善意を向ける、そんな労力や気遣いをしなくてもいいと考える人は、一定数います。
常識としてはよくないことだけれど、ストレスを感じながら表面上接するよりも、関係を断つほうが、自身にとってメリットが大きいんですね。
不愉快に感じたことを我慢しすぎるのはよくない
無視する人を観察していると、よくも悪くも無視する人は自己主張が強いと感じます。嫌なことは嫌、だからやらない。
好きなことは好き、だから好きなことをする。周りや人がどう感じているかより、自分を中心に考えるので、「無視する」という酷い行動もできます。
無視することは酷いことですが、無視している人にとってはストレスへの対処法なんですね。
日本人は自己主張がすくないといわれますが、アメリカやヨーロッパなどの自己主張が強い国では、不快なできごとがあると「自分は不愉快に感じた」と面と向かって伝える人が多いです。
不快に感じたのに我慢して、ストレスをため込むことは健康によくないと考えられています。
日本は精神疾患の患者が400万人をこえており、その8割の原因が人間関係によるストレスだとされています。
非常に強いストレスを抱えたまま、人と接している人が多いんですね。
そこでストレスをためないために、日本人は無視の方法をとる人も出てくるわけです。
この無視は一部のアジア地域にみられる行動で、ちょっと陰湿な気がします。
嫌なことがあったら、面と向かって本人に意思を伝える。
こうできたほうが、お互いにとってメリットになると思います。
日本は無視を引き起こしやすい環境にある
日本は嫌だなと感じた人に、無視しやすい環境があります。
日本では不快に感じたことがあっても「気持ちを押し殺す方が大人として正しい対応だ」とされます。
感情的になって自分の意見を通すよりも、周りのバランスを壊さないように、空気を読むことが大切だとされているからです。
そのためイラッとしたことがあっても、それを押し殺すことが偉いと称されます。
また、自己主張して気持ちを伝えたとしても「不愉快だと感じた」と、面と向かって伝える人は少なく、言われる人が慣れていないため、ただ単に悪口を言われた、とネガティブに捉えてしまうことも少なくありません。
外国では「お互いが言いたいことを言ってすっきりする」という意識なので、なにか言われたとしても大して気にならないんですね。
このように、ネガティブな気持ちを伝えることでのデメリットが強く、言いたくても言いにくい、という背景があるのではないでしょうか。
それならどう対応するかというと、「無視する」という行動に繋がってしまうと思われます。
どちらも悪くて、どちらも悪くない
無視する方無視される方、どちらが悪いかというと、どちらも悪いし、どちらも悪くない。
無視する人が悪いように思えますが、歪んだこどもっぽい、自分を守るための自己防衛の一つだといえます。
無視された方は、これを相手にする義理もないので、気にしないでおくのが一番。
どこへ行っても無視される場合は、あなた自身に少々問題がある可能性があります。
しかし行動を振り返ってみても理由がわからない場合は、あまり考えてもストレスになるだけです。
無視してくる人より、自分を大切にしてくれる人の側にいて、その人について考えるほうが何倍も得です。
世の中を渡っていると、たまに無視してくる人に出会うのは、仕方のない部分があります。
そんな人のことは深く考えず、楽しくすごせる人と時間を共にしましょう。
無視してくる人への対処法
それでは無視されたらどうしたらいいかというと、自分がしたいようにするべきだと思います。
「無視されて、無視し返すのは自分を同じレベルに下げることだからしてはいけない」という意見もありますが、わたしはそう思いません。
向こうが無視して「あなたと話したくないです」と意思表示しているなら、こちらも話をしなくていいのではないでしょうか。
「いやいや、わたしはそんな幼稚はことはしたくない」と思うなら、こちらは普通に接することも可能です。
ここで重要なのは、社会の基準ではなく、自分がどうしたいか?を重点に考えること。
その人と関わることにストレスを感じるなら関わることをやめて、それでも接したいと思うなら、諦めずに話しかけてみましょう。
無視してくる人とどう関わっていくかに正解も正しさもなく、自分がその人とどうなりたいか?で決まります。
用事は第三者にあいだに入ってもらう
無視してくる人となんて関わらなくていいと思っても、仕事上やなんらかの関わりで、話をしないと進まないことがあります。
自分から用事があることだけを話しかけて、相手も大人の対応をしてくれるならいいですが、相手が不利にならない場合、対応してくれないことがあります。
そんなときは、第三者にあいだに入ってもらったり、複数人で話をすると、相手も無視していられないのでスムーズです。
仲直りしたいならその気持ちを大事にする
無視されていることに心当たりがあるなら、サクッと謝るのもありです。
無視されている状態というのは面倒なので、こちらにも非があることが認められるなら、謝って状況を改善したほうがメリットになります。
ストレスを押し殺して謝罪することはありませんが、その人とまた仲良くなりたいと思うなら、その気持ちを大切にするのも大事です。
今まで通りの態度で接する
あなたが大らかなら、無視されていても今までの態度のまま接することもできます。
最も望ましい対応ですが、強いストレスを抱えたままならオススメしません。
「あの人はわたしを無視したい。わたしはあの人にこれまで通り話しかけたい」このような考え方ができれば、無視してくる人とも接していけます。
普通の人は、好意を示してくれる人を無下にすることがストレスに感じます。
最初はなんらかの理由で無視していたとしても、話しかけ続けていたら、無視もそう長くは続かないもの。
諦めなければ、また以前の関係のように戻れるかもしれません。
無視され続けて、人間関係をリセットされたと思った場合は、以下のページで詳しくご紹介しています。
多くの場合は無視している方の問題のほうが大きい
無視される理由があって、無視されている人もいますが、多くの場合は無視している方の問題のほうが大きいです。
そのため無視してくる人に出会っても、気にせずに自分を貫くのが、一番いい対処法になります。
いま「無視されるわたしが悪いのかな?」と悩んでいる人は、自分がその人に何かしたんじゃないかと、心を痛めるくらいに常識があるということです。
堂々と胸をはって、あなたの良い面をみてくれる人と共に過ごしましょう。
無視してくる人に心を割くことは、しなくていいんです。
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