体が重いような、心がモヤモヤするような、最近なんとなくしんどい。
これといったことがあるわけじゃないけど、何でこんなにすっきりしないんだろう?
大きなトラブルがあるわけじゃないのに、なんとなくしんどいときってあるよね。
これは体が気づかないうちに消耗して、ストレスを何とかして欲しいっという心のサインなんです。
優しい人や真面目な人、周りのことを優先する人は、自分のことを後回しにしすぎているのかもしれません。
少し休憩して、生活スタイルや気持ちの在り方を見直すべきタイミング。
なんとなくしんどい状態を放っておくと、うつ病になったり自律神経失調症の病気になったり、悪化してしまいます。
いまこのタイミングで自分を労わってあげれば、心と体のモヤモヤが解消され、また元気なあなたに戻れます。
ここではなんとなくしんどいときの原因から、体と心の調子を整える対処法までをご紹介します。
・なんとなくしんどい、だるい、疲れを感じる原因
・なんとなくしんどいときの改善方法
この記事を読むと、なんとなくしんどい状態は、生活にちょっとしたプラスαを加えるだけで改善できることが分かります。
なんとなくしんどい原因
特別に理由があるわけではなく、なんとなくしんどいと感じるのはなにが原因でしょう?
これといった原因が思い当たらないときは、心と体のバランスが崩れているサインかもしれません。
なんとなくしんどい原因は、大きく分けて5つあります。
・睡眠バランスが崩れている
・必要な栄養が足りていない
・ストレスがたまっている
・不安を感じている
体は一つバランスを崩すと、バランスを揃えようと他の場所に無理が生じてきます。
例えば腰が痛いと、腰をかばうように歩くので、足が痛くなったり、頭痛がおきたり。
放っておくと、しんどさが増して思うように動けなくなったり、精神的にも不安が強くなります。
生活を見直して、どこか無理していない?と自分に問いかけてみましょう。
なんとなくしんどいのは、気づかないうちに無理しすぎていたサイン。
心と体が疲れているから、まずは自分の状態に気が付いてあげることが大事だよ
運動が足りない
なんとなくしんどいと感じて、仕事から帰ってすぐに寝たり、休みの日はダラダラと過ごすと、体は逆に疲れてしまいます。
人は本来狩りをすることに適した体で、1日に長い距離を歩ける構造になっています。
そのため歩かなければ体本来のパフォーマンスは発揮できず、能力が少しずつ衰えていきます。
自転車は動かしていないとサビますが、人の体も同じ。動かさないとサビついてしまうんですね。
1日10分でもいいので、歩くことを習慣にすると、疲れの感じ方が違ってきます。
睡眠バランスが崩れている
学校が変わったり、社会人になったり、転職したりすると、生活スタイルががらっと変わることがあります。
最初はきついと思っていても、生活リズムは1週間もすれば慣れて、次第に気にならなくなります。
しかしその生活リズムが不健康なものであると、体は徐々に元気をなくしていきます。
・6~8時に朝日を浴びる
・24~26時のホルモンが出る時間は睡眠中
睡眠リズムはとても大切で、一つでも狂ってしまうと体調がおかしくなっていきます。
若いうちは若さで何とかなっても、歳ととるごとに「なんとなくしんどいなぁ」と感じるように。
必要な栄養が足りていない
カップラーメンやスナック菓子、菓子パンはおいしいですが、そればかり食べていると栄養が偏ってしまいます。
お腹いっぱい食べているのに、体の中は栄養失調という状態に。
お弁当や加工食品は手軽で便利ですが、それに野菜をもう一品追加するなどの工夫で、栄養バランスは改善できます。
・そのまま食べれる野菜を常備する(トマト、キャベツ、ニンジンなど)
・野菜があまり食べれないときは色の濃い緑黄色野菜を食べる
・肉、卵、チーズなどたんぱく質を毎食取り入れる
・ジュースは牛乳に置きかえる
・野菜とお肉たっぷりのスープを鍋いっぱいに作って毎日食べる
時間がないときはサプリメントでもOK。
ただサプリはあくまでも補助として、できるだけ野菜とお肉を食べるように心がけましょう。
栄養をとった体は疲れにくく、だるさや何となくしんどい状態を改善することに繋がります。
仕事などのストレスがたまっている
日本はストレス社会といわれており、ISSP国際共同調査でも、「仕事でのストレスが強い」の項目で、世界4位にランクインしています。
ストレスが原因のうつ病などの精神疾患患者も400万人を超えており、とても強いストレスに晒された状態といえます。
とくにストレスの8割は人間関係といわれ、コミュニケーションが難しい時代。
なんとなくしんどいと感じるのは、日々の人間関係の摩擦から起きているかもしれません。
そんなときは、周りの状況よりも自分を見つめなおしたほうが、ストレスを減らすことができます。詳しくは以下のページをご覧ください。
人間関係や将来、コロナなどに不安を感じている
ここ1年のあいだに、今まで感じたことのない原因不明の体調不良やうつ病、引きこもりが急増したそうです。
原因については調査中ですが、一説にはコロナと関係があるとされます。
コロナで外出もままならず、この先どうなるかも見通しが立たない。
こんな状態では、気持ちを強く持てというほうが難しいですよね。
気分が暗くなって、落ち込むのは当たり前。コロナという未知で非常に脅威のものに対して、不安を感じるのは当然です。
なんとなくしんどいと感じるのは、そんな不安が心の中でモヤモヤしているのかもしれません。
なんとなくしんどい状態を改善する方法
なんとなくしんどいときは、周りのことや仕事のためではなく、自分にお休みをとって、栄養を与えてあげましょう。
旅行や買い物が好きなひとはそれもありですが、疲れているときは外に出るのも億劫になりますよね。
そんななんとなく、心も体もしんどいときは、気張らずに軽くできる気晴らしが大切。
なんとなくしんどい状態が続いていて辛いとき、以下の方法を試してみてください。
・周りより自分を大切にする
・気分にあった音楽や癒しのBGMを聴く
・たっぷり睡眠をとる
・SNS断ちする
・自分を褒めてあげよう
・はだしで土の上を歩く
・本を読んでみる
・たくさん笑って笑顔になる
どれも共通したポイントは、無理しないで、自分にあっていないと感じたらやめること。
リラックスできる、体調がよくなったと感じるものだけ取り入れてみましょう。
毎日2ℓ水を飲む
ストレス度が高い人を調べてみると、ほとんどの人が1日あたり水を飲む量が少ないことが分かりました。
水は脳にあつまった血液を胃腸に誘導し、体をほぐしてリラックスさせる効果があります。
血液中の酸素や栄養素をスムーズに運ぶ役割もあるため、これが滞ると老廃物がたまり、疲れを感じやすくなります。
水不足のひとは、毎日2ℓ水を飲むように意識すると、体のだるさはすっかり改善するかもしれません。
周りより自分を大切にする
心がモヤモヤする、なんとなく疲れたと感じるときは、自分を大切にできていないのかもしれません。
心が優しくて真面目な人ほど、自分のことを後回しにして、周りこのことばかり気を使います。
人当たりが良く感謝されることですが、自分への気遣いを忘れてはいませんか?人にばかり与えて、自分には鞭をうっていると、心は枯れてしまいます。
なんとなくしんどいとき、あなた自身を大切にしてあげましょう。具体的な方法は、以下のページをご覧ください。
気分にあった音楽や癒しのBGMを聴く
音楽には気分を高めて興奮したり、癒しを感じてリラックスする効果があります。
なんとなくしんどいときは、明るい曲や早いリズムの音楽ではなく、暗い静かな、ゆっくりとしたテンポの音楽を聞いてみましょう。
沈んだ気分のときは、その気分をしっとりと感じられる音楽を聴くことで同調し、心を休める効果が期待できます。
また自然の音やヒーリングミュージックも、高い鎮静効果があります。
料理を作りながら、お風呂に入りながらでも流しておくだけで、自然に気持ちが優しくなるのを実感できます。
たっぷり睡眠をとる
OECDの調査によると、日本は世界一睡眠時間が短いとされ、睡眠平均時間が6時間27分という結果に。
4割の人が睡眠時間を6時間未満しかとれていないそうです。
6時間睡眠が10日続くと、脳の認知機能は急激に低下し、日本酒を2合飲んだ状態と同じ認知レベルになります。
つまり毎日酔っ払った状態で、仕事や学校に行ってるようなもの。
お酒のようなリラックス効果はなく、ただ認知機能が低下し、疲れやすく、判断ミスもしやすくなります。
集中力や記憶力、感情までも低下し、全てにおいてパフォーマンスが1~2割下がるということが分かっています。
このような状態が慢性化すると、疲れを認識しにくく、なぜ体調が悪いのかを把握できないことも。
なんとなくしんどいと思ったときは、軽い運動をしてからたっぷり眠る。これだけで体調ががらっと改善できます。
ポイントは必ず軽い運動を挟むこと。体は肉体的な疲労を感じないと眠りにくく、また眠りの質が落ちてしまいます。
SNS断ちする
日本は1日のSNS利用時間が78分であることが明らかになっています。
1か月で39時間、1年で468時間。つまり1年で20日もSNSに費やしていることになります。
こうしてみると、毎日少しか見てないように感じても、膨大な時間を費やしていることが分かります。
またSNS疲れという言葉があるように、長期的にSNSをしていると、自己肯定力が低くなり、ひどい場合は鬱状態になるという結果がまででています。
SNSは他人の人生の喜びを映しだし、あたかもそれが本物のように見えます。
しかしSNSをしている多くの人たちが、SNSにアップした自分と、本当の自分の乖離に苦しんでいるという統計もあります。
・自由な時間が多くなる
・自己肯定感が上がる
・睡眠時間が多くなる
・仕事に集中でき生産性があがる
・座る時間が短くなり、活動的になる
・人の人生を羨ましいと思うストレスから解放される
SNSがなんとなくしんどい、面倒だなと感じたら、一度離れてみるのがオススメです。
自分を褒めてあげよう
競争社会の現代は、どうしても人と比べてしまいがち。
人と比べたっていいことなんてないと分かっていても、他人を羨まずにはいられないことがあります。
そんな周りが気になるときは、自分の良さを忘れているというサイン。
本当はあなたも人から羨ましいと思われている良さがあるのに、自分ではそれに気が付かない。
自分には何もないように感じて、自己肯定感が下がり、自己嫌悪、自己否定して、自信がなくなってしまいます。
そんなときは、自分を褒めることを習慣化してみましょう。
①鏡をみながら「あなたは素敵」「あなたはキレイ」「あなたのことが大好き」と自分にポジティブな言葉をかける②意識して一日一善する。運転中、歩行者に道をゆずったなど、どんな些細なことでもOK。意識して良いことしようとすることがポイント。③カレンダーに自分を褒めるコメントを書き込む。「掃除機をかけたわたし偉い!」「車線変更の車をいれてあげたわたし偉い!」「肌の調子がよくて凄く美人よ!」
しっかり取り組みたいときは、褒めノートを1冊作るのがおすすめ。
1か月たつころに読み返すと、毎日頑張っていて、良いことをしてきた実感が得られます。
はだしで土の上を歩く
人は自然の土や木に触れるとヒーリング効果で、リラックスしてデトックス効果があるとされます。
それを医学的に証明したのが、堀泰典さん。
医学、歯学、薬学と3つの博士号ドクタースリーの称号をもつ堀泰典さんが、医学的根拠に基づき進めている健康法、はだしで地面を歩く。
それだけ?と思うかもしれませんが、医学的、科学的に実証済みの健康法で、はだしで地面を歩くことにより、体内静電気を流し、健康になるという方法。
なんとなくしんどいと感じるとき、体内の静電気バランスが崩れて、静電気を起こしやすくなっているかもしれません。
冬場にドアノブでよくバチバチッとなるなら、静電気がたまって疲れやすくなっているサインです。
運動をするときはどうせなら靴をぬいではだしで、土に触れて歩くようにすると、体がすっと軽くなるのを感じます。
スピリチュアルな方法に思えますが、医学的に証明された健康法です。
2か月続けると体のだるさやアトピー、うつ病が治ったという症例があるのでびっくりです。
本を読んでみる
サセックス大学のデイビットルイス博士による、ストレス解消実験で、「読書する」「コーヒーを飲む」「音楽を聴く」「散歩」「ゲームをする」この5つの項目から、どれがもっともストレスを軽減させることができるか実験がありました。
すると読書するが68%ものストレス軽減効果が認められ、もっとも効率的にリラックスできることが判明しました。
静かな場所で6分間読書すると、60%ストレス低下に。
夜寝る前や、休憩時間、落ち込んだ時など、さらっと本を読むだけで気持が落ち着くことが期待できそうです。
・興味や関心があるジャンルの本
・本の登場人物に共感、投影できる内容
・難しい内容でなく、リラックスできるほどの本
・小説や詩集、エッセイがオススメ
ミステリー小説や恋愛小説、ドラマの原作本など気になったものを読んでみるといいですね。
いかに内容に集中し、物語に没頭できるかで高いストレス鎮静効果が期待できます。
たくさん笑って笑顔になる
日常生活でよく笑う人と、あまり笑わない人は、ストレス耐性に2倍の差があることが分かっています。
よく笑う人は脳に「楽しい」「面白い」という興奮が伝わり、善玉ペプチドが大量に分泌されます。
これがリンパによって運ばれ、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)に変化し、免疫力を高めてくれます。
免疫力が高まると風邪をひきにくく、疲れにくいので、活動が活発になり健康に繋がります。
なんとなくしんどいと感じたとき、振り返ると最近笑ったことが少なくなっていませんか?
笑顔になることが少なくなると、NK細胞は作られないので、抵抗力の弱い体になってしまいます。
最近楽しいことがない、心がウキウキしないなら、自分の楽しいと思うことを率先してみつけてみましょう。
・お笑い番組をみる
・動物の動画を見る
・よく笑う人のそばにいる
・感謝の気持ちをもってみる
・大きな声であはははっ!と発生する
疲れているときは面白いことでも面白さが分からなくなって、笑うことから遠ざかってしまいます。
すると笑う機会が少なくなり、体はどんどんしんどい状態に。
いつでも笑える自分だけの鉄板ネタを見つけておくといいですね。
わたしはYouTubeのレインボーチャンネルが好きなので、なんとなくしんどいときに見て笑っています。
面白いと感じることを、たくさんストックしておくことが、ストレス対策になります。
疲れてるときは寝たままヨガ
ヨガってしたことあります?ヨガは他の運動と違い、呼吸法を取り入れて全身をほぐし、自律神経を鍛えることができます。
インナーマッスルを鍛えられ、リラックス効果もあり、まさにしんどさを感じている人には、ぜひ取り入れて欲しい健康法です。
とくに疲れているときは、ベッドのうえで寝ながらできるヨガがオススメ。
朝起きたとき、あるいは夜寝る前に、たった10分するだけで、気持ちがスッと楽になる感覚を味わえます。
なんとなくしんどいと感じているときは、呼吸が浅くなっている場合があります。人はストレスを感じると呼吸が浅くなり、体に酸素が不足します。
ヨガの呼吸法を覚えると、日常生活でも大きく息を吸うことができるようになり、疲れにくくなります。
なんとなくしんどいときは頑張りすぎているサイン
なんとなくしんどいと感じるとき、少し頑張りすぎてしまったのかも。
優しい人ほど頼られて、気づかないうちに自分を後回しにしすぎたのかもしれません。
なんとなくしんどい自分を否定せず、「お疲れ様。明日は1日自分のために使って、楽しいことをしよう」と、自分を甘やかしてください。
優しい人ほど、これでもかっと自分を甘やかす時間が必要です。
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