「職場の雰囲気が辛い」「同僚と話すのが面倒に感じる」このように感じることがあれば、それは人間関係に深入りしてしまい、疲れがたまっているサインです。
人間関係は深入りしてしまうと、誰かのために自分の時間を割くことが多くなり、話しを聞くことでストレスがたまったり、自身が疲弊してしまいます。
なんか最近仕事から帰っても疲れが取れないんだよね。
家でも職場のことばっかり考えちゃって、何をしてても楽しめないっていうか。
それはかなりの危険信号!職場の人間関係に疲れてしまい、体と心が悲鳴をあげているんだよ。
こうなる人は周りの人に深入りしすぎてしまっていて、距離が近すぎることで自分を追い込んでいるんだよ。
ここでは職場の人間関係に深入りせずとも、ストレスなく仕事を続けていける方法を解説するよ。
仕事・職場で人間関係に深入りしない方がいい?深入りすると起きるデメリット
人間関係は良好なほうが働きやすいですが、深入りしすぎてしまうと、デメリットを受けやすくなってしまいます。
個人的に仲良くなりすぎると、プライベートに入り込まれたり、トラブルに巻き込まれる可能性も高まります。
職場の誰かと仲良くなるということは、同時に敵も作ってしまうということ。
これで派閥ができてしまう。
気づかないうちに深入りしすぎてしまって、居心地が悪く、ストレスを感じてしまうようになる。
人間関係は最も強いストレス
転職サイト・en転職が社会人1万人に「職場でのストレス」についてアンケートを行ったところ、なんと職場で感じるストレスの7割が人間関係についてだという結果になりました。
そりゃそうよ。仕事の給料なんて「今月もストレスによく絶えましたね」に対して貰ってるようなもんだもの。
とくに上司との人間関係に悩んでいる人が多いんだね。
対等な関係でないから、理不尽なことを言われても頷くしかできないし、無理な仕事を割り振られることもある、やっかいな存在だね。
うちの上司なんて、金曜日に突然飲み会開くんだよ!それも強制参加。
愚痴につきあって、美味しいと感じない食事を食べるって拷問だわ。
職場では人間関係に深入りしないように思っていても、上司との関係はそうはいかないことが多くあります。
同僚との人間関係も4位にランクインしており、狭い職場内でモヤモヤを抱えたまま仕事をしている人がほとんどのようです。
プライベートの時間が犠牲になる
忙しい社会人生活のなかで、平日のプライベート時間はどのくらい取れていますか?
マイナビアンケートでの結果から、社会人の半分が平日はたったの200分以下しかプライベート時間がないことが分かりました。
わたしはだいたい2時間くらいかな。そのうち30分くらいはグループLINEで同僚や先輩とLINEに取られる。
返信しないと次の日何してた?って聞かれるしさ。
ただでさえ少ないプライベートな時間を、LINEや飲み会に奪われたらたまったものじゃないね。
プライベートの時間が少ない職場ほど離職率も高くなって、仕事を続けられないという悪循環も生まれる。
コロナでリモート飲み会なんてものも、一時期流行りましたね。
飲み会から逃げる口実がなくなり、多くの社会人がプライベートの時間をさらに奪われることになりました。
さらに恐ろしいことが、同僚や上司と仲良くなりすぎて、休日にも遊びに誘われること。
興味のない野球観戦に連れていかれたり、ホームパーティーに参加させられたり、少し親しくなると間合いを急激に詰めてくる人は、どの職場にもいるのではないでしょうか?
出費が増える
職場で人間関係に深入りしてしまうと、どうしても出ていくのがお金
・歓送迎会
・同僚とのランチ
・お土産
・バレンタインなどの行事
・親しい人へのプレゼント
仕事をしてお金を稼ぎに行っているのに、出ていく割合もなかなか。
飲み会が多い職場では、月に数万円飛んでいくことも。
2019年の調査では、男性が13000円、女性が10000円が一か月の飲み代に消えていることが分かりました。
職場での人付き合いが楽しい人ならこのくらいの出費はありですが、楽しくないと感じているのに、月1万円の出費はキツいです。
サービス残業が増える
職場で人間関係が深くなっていくと、発生しがちなのがサービス残業。
とくに上司に気に入られると厄介です。
「会社のために、プロジェクトの遅れを取り戻すために、一緒に頑張ってくれ!」という雰囲気を暗に出してきます。
ここに残業代が入ると、上司の評価は下がってしまうので、何が何でもサービスとして無給で働いてほしいんですね。
プロジェクトリーダーに初めて同期がなったとき、サビ残酷かったわ。「俺たちの夢を叶えるために!」って職場に泊まり込みさせられてね。お前の評価のためだろって。
同期だから見捨てるわけにもいかず、ほんと深入りはよくないと思ったわ。
仲がいいことを理由にして、労力を摂取してくる人っているんだな。
これは本当の友達ではないから、関係を浅くしていかないと自分ばかり損してしまう典型だね。
仕事・職場で人間関係に深入りしない方法
人間関係は「自分がどうなりたいか?」をしっかり意識して行動していないと、職場の環境に合わせた人付き合いになりがち。
派閥があったら派閥に入って、悪口ばかりの部署なら悪口ばかりいう人になってしまいます。
どんな職場でも自分はトラブルを避けた人付き合いをしたいと意識し、そのように行動することで、自分にとって居心地の良い空間を作ることができます。
どんな職場でも人間関係の悩みはつきもの。だからこそ深入りしない人付き合いを習得して、ストレスをコントロールしていくことが必要だね。
プライベートな話をしない
職場は仕事をする場所ですが、おかまいなしに仕事とは関係のない話しばかりしてくる人は多いです。
人間関係に深入りしない重要なポイントは「プライベートの話をしない」こと。
たいていの場合仲良くなるきっかけは、仕事の話しではなく、プライベートの個人的なやり取りから発展します。
「わたしはこの人の個人的なことを知っている」という特別感で、距離が縮まったように感じます。
こうなると、次の休日は映画に行くと教えると、「一緒に行こう!」となり、せっかくの休日が職場の人間関係に汚染されてしまいます。
プライベートを聞かれたら、のらりくらりと交わす。これが最も効果的な深入りを避ける方法です。
「仕事で疲れてるんで寝てます。」
「趣味とかないの?」
「とくにこれといった趣味はないですね」
「えー映画とか見ないの?」
「まあたまには」
「最近なに見た?」
「あー何だったかな。映画って内容すぐ忘れません?」
「いやいや、そんな忘れないし笑」
「あっそういえば忘れる前に聞いておきたい仕事の内容が・・・」
こんな風にのらりくらりと交わして、最後は仕事の話に持っていき、波風を立てずに深入りしない会話をするのがオススメ。
ここで気を付けたいのが、相手の休日の過ごし方や好きな映画を聞かないこと。
相手のプライベートを聞いてしまうと、親密度がアップしてしまうので、とにかく仕事の話に移行するのがポイント。
グループLINEに参加しない
社会人生活を送っていると、きっても切れないのがLINE。
仕事上での連絡もLINEはもはや必須アイテムなので、スマホ持ってません。
LINEしてませんでは通らないですよね。そこで参加させられやすいのがグループLINE。
同期や部署、ちょっとした仲良し同士などですぐグループLINEを作っては、毎日ポンポンと通知が鳴り響くことになります。
職場でのグループLINEって断りにくいよね。
多少業務にも関わることだから、誘いを断るのは角が立つよね。
そんなときはグループLINEに参加しても、見ない、コメントしないようにすること。
誘われたときに「グループLINEは通知が多いからちょっと苦手で・・・」と一言添えておきましょう。
広く浅くを意識する
職場で人間関係に深入りしたくないからといって、単独プレーでは仕事はできません。むしろあまりに協調性がないと、孤立して仕事がしずらくなってしまいます。
一人一人と親密になるのではなく、たくさんの人と接するのを意識して、浅く広く付き合うことが大事です。
そのほうが向こうもこちらに執着することがなく、不要なトラブルに巻き込まれることを防ぐことができます。
職場で人間関係に深入りせずに快適に過ごすコツ
仲の良い人を作らないでおこうとクールに振る舞いすぎると、職場で孤立してしまったり、誤解されてしまうこともあります。
そんな無用なトラブルを生み出してしまっては元も子もありませ。
人間関係に深入りせずとも、周りといい距離感を保って快適に仕事をするためのコツを身につけておきましょう。
深入りせずとも、誰からも嫌われていない人には共通点があります。
挨拶をする
職場の中にはあまり関わりたくない人、嫌いな人、挨拶を返さない人などいますが、それでもこちらから挨拶はするようにしましょう。
挨拶は人間関係の基本で、挨拶をするだけで人は一定の信頼関係を得られます。
挨拶以上に会話をせずとも、仕事上での話しはしやすいですし、一定の距離感を保ったままでいられます。
「お疲れ様です」「ありがとうございます」と礼儀を欠かさずに接していれば、孤立することなくスムーズに過ごすことができます。
NOの口実を作っておく
人間関係を深入りしないためには、NOと誘いを断る意思表示をしなければならない場面も出てきます。
ランチの誘いを断るとき、LINEの交換を断るときなど、そこでNOとさえ言えれば後から悩むことはありません。
しかし同じ職場の人の誘いを断るのは、やろうとしても難しいですし、断り方次第では職場にいずらくなってしまいます。
そのため角が立たない、断る口実を作っておきましょう。
「お弁当を作ってきたから」「ダイエット中だから」
飲み会の誘い
「実家から母親が来てるので」「奨学金の返済がきついので行けません」
わたしは偏頭痛持ちで病院で薬もらってるんだけど、夜は頭が痛くなるっていって飲み会断ってるわ。
体調不良は断りやすい理由だね。断るときは最後に誘ってくれた感謝と、断ることになって残念な気持ちを伝えると、相手からの印象が悪くなりにくいよ。
深入りしてこようとする人はパスする
同期や後輩だと、それだけで他の同僚より距離が近いと思って、距離を縮めてくるタイプの人がいます。
とくに悩みを話しだしたり、頼りにされる素振りがあると、深入りしたくない場合は距離を取ることを考えましょう。
悩みや愚痴などのネガティブな感情、ある程度の信頼関係が成り立つ相手ではないと話せない話を共有してしまうと、距離がぐっと縮まってしまいます。
仲良くしたい人とならいいですが、そうじゃない場合は面倒ですよね。そんな場合は、他の頼りになる人にパスしてしまうのが無難。
「そういうことだったら〇〇さんがいいよ。わたしも以前アドバイス貰って、すごく助けられたから」
ある程度悩みを聞いた後に、自分は経験がなく詳しくないから、経験豊富な人を紹介するといった流れだと、より自然に受け流せます。
仲の良い人を1人、2人作る
職場で人間関係に深入りしたくない場合、じつは1~2人など少ない人数に絞り、仲を深めることが有効に働きます。
給与や待遇がいい職場ならできるだけ長く働きたいですが、それには「深入りしない人間関係+リラックスできる関係の同僚」の存在が必要不可欠です。
職場でそんな深入りして面倒な関係は作りたくないんだけど、それでも作れってこと?
誰か特定の人と深入りする関係は作らないほうが、ストレスとトラブルを避けられます。
でも仕事のことで悩んだり、話しができる人がいると、職場で辛いことがあっても絶えられたり、長く仕事を続けていけることに繋がります。
自分が深入りしたくないな、と感じる相手とは一定の距離をおき、そのうえで気を許せる同僚を見つけることは、仕事のみならず人生を歩んでいくうえでも築いていきたいスキルです。
あちらから関わってこようとする人ではなく、自分から「この人とは仲良くなりたい」と思える相手となら、深く向き合っていけるはずです。
まとめ 深入りしない人間関係を学び少しずつ変えていこう
ストレスの高い社会生活では、いかに人間関係の摩擦を少なくし、周りに左右されることなく自分を保てるかが重要になります。
誘いを断ったり、人と距離を置いて接することは難しく感じるかもしれませんが、無理に接してストレスを感じてしまうと、職場や仕事自体が嫌になってきます。
それで人間関係をリセットしようと転職し、そこでもまた人間関係のもつれに巻き込まれたら、同じことを繰り返してしまいます。
今いる場所で深入りしない人間関係の方法を学び、身につけていくことが、社会の煩わしい荒波を乗り切るための方法です。
ん~わたしも今の職場面倒だけど、もうちょっと頑張ってみようかな。
練習だと思って、合わないと思っている人とは徐々に関係を薄くしていくといいかも。誘われてたのをたまには断ったり、仕事の話を多くしてみたり。
人間関係は少しずつ変えていくのがミソだよ。
合わない人と無理に合わせることはない。
話していて楽しかったり、本当に気の合う人とだけ深く接っすることができればいいと思えば、気持ちが楽になります。
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