生きるのがめんどくさい、人生そのものが、何だかどうでもいいことに感じる。
そんなふうに感じて、毎日がただやらなければいけないことをこなしていく。
そんな日々を送っていませんか?
わたしは生きることがめんどくさいと感じ、会社と家の往復をただ繰り返していました。
そこでなぜ自分の人生なのにこんなに無気力なのか考えることにしました。
人生について考えていくと、なぜ自分がこんなにもめんどうに感じているかが見え、今は以前より楽しいと思える瞬間が増えてきました。
一度なぜ自分がこんなふうに感じているのか向き合うと、人生の輝きを取り戻せるはずです。
ここでは人生がめんどくさい。生きるのがめんどくさいと感じている人に、一度だけでいいので読んでほしい内容です。
・人生をめんどうだと感じるのも当然な原因
・10代~30代の若い世代にめんどうだと感じる人が増えている理由
10代、20代の若い世代ほど生きるのがめんどくさいと思う人が増えている
インターワイヤード株式会社DIMSDRIVEが「あなたはめんどくさがりですか?」という、アンケートを2010年に行いました。
結果は、10~30代では80%以上の人が自分はめんどうくさがりであると回答。
40代以降からは割合が下がっています。
注目したいのが、10~20代の「とてもそう思う」が40%越えと、若い世代ほどめんどくささを感じていることが分かります。
そしてこれ、めんどくさいと感じる世代が増えていることと、不況、リーマンショック、氷河期、コロナとすべてが当てはまっているんです。
若い頃にバブルを経験している世代は、それほどめんどくささを感じていないという結果に。
生きること、人生をめんどくさいと感じてる理由
なぜ若い世代を中心にめんどうくさがりが増えているのか。
こう感じている人は、わたしのように人生もめんどくさい、生きるのがめんどくさいと思っている人がけっこういるのかな、と思います。
なぜ人生がめんどくさい、生きるのがめんどくさいと感じるのか、仕事と家の往復で、他になにもやりたいことがないときに考えていました。そして二つの考えにたどり着きました。
・努力とコスパが見合っていない
この二つが、生きること、自分の人生すらめんどくさいと感じている原因でした。
これはわたしの場合ですが、同じように感じている人はたくさんいるのではないかと思います。
日本の幸福度の低さ
人生をめんどくさいと感じることの背景に、日本の幸福度が低いこともあると思います。
国連が毎年発表している世界幸福度報告書2021年では、世界幸福ランキングで日本は56位と低い結果に。
これはGDPや社会福祉、生き方の自由度など多方面から調査されています。
なかでも日本のランキングを下げているのが、他者への寛容度。
日本は常識的でない人や、他人の失敗を許さないなどの不寛容さが強いと指摘されています。
・失敗は許されない。失敗したら迷惑、無能
・常識的でない意見、反対意見は聞き入れない
・犯罪を犯したら、罪を償っても一生犯罪者のまま
そんなに不寛容かな?と自分でも振り返ってみたんですが、そういえば日本って接客がすごく高いレベルですよね。
コンビニやファミレスでも、ニコニコ笑顔で親切が基本。
ちょっと態度が悪い店員さんがいると「えっなんなのこの人」とむっとしたことがあります。
これって不寛容だな~って。
他人を許せないということは、自分も周りから許してもらえないということ。
つまりサボると無能、迷惑をかける人と思われるということ。
この窮屈さが、生きることがめんどくさいに繋がっているように思います。
生きるハードルが高すぎる
日本は生きることへのハードルが高すぎるんじゃないかな。
義務教育は中学校までだけど、大学進学率も80%超えで、ほぼ義務教育みたいなものだし。
就職して8時間勤務の週5日勤務。これが守られればホワイトレベル。手取りは20万円もいかない。
ぶっちゃけわたしの場合は地方在住なので手取り14万。
奨学金と家賃と税金を払ったら、手元にはほとんど残らない。
そんなカツカツのあいだに、恋愛して彼氏を探さなきゃいけない。
恋愛してない、恋人がいないのはダメ人間って風潮があるけど、そんなの作ってる時間も体力もないんだよね。
もう仕事をしているだけで偉いというか、そもそも日本の仕事で要求されるハードルが高すぎると思います。
仕事に体力と精神をもっていかれて、そのうえプライベートも充実させなきゃなんて、めんどくさっ!と思っちゃう
紛争地域より生きにくい
日本ってヤバすぎるんじゃない?と思ったきっかけが、YouTubeでみたシリアの紛争地域から、日本へ亡命してきた家族のドキュメンタリー。
紛争で家を失って財産もなくなって、家族5人で日本へ亡命して、人生をやり直そうとしていました。しかしお父さんが就職するのですが、数か月で挫折。
「日本の仕事は厳しすぎる。シリアに帰りたい」と言った言葉が強烈な印象に残りました。
紛争地域で家がないことより、日本で生きることって大変なんだ、と。
日本で生まれて生きていると分かりにくいですが、外国人からみると、日本は非常に生きにくい国なんだと思います。
努力とコスパが見合っていない
人生がめんどくさいと感じる大きな原因に、日本で生きることはコスパが悪いと感じています。
世界のなかでも高い水準で働いても安月給。
行きもしない病院への高い健康保険。湯水のように使われる無駄な税金。
妥協してみつける恋人。
人間関係にストレスマッハの職場。もう人生というか、生きること自体がめんどうだと思いませんか?
人口が増加していたバブル期は少ない努力で得られていたものが、今は昔以上に努力しても得られない。
わたしは子供の頃から不況を感じてきて、物を買うときはつねにコスパを一番に考えています。
人生もコスパで考えたとき、時間や労力で計算すると、得られるものってごく僅かだな、と感じるんです。
それって効率が悪いですよね。
だから何をするにもめんどうだと思っちゃうんです。
普通に生きることのハードルが高すぎてめんどうになるのも当然
図にしてみるとこんな感じ。
自分はそれほど望んでいないのに、それ以上のことを求められる。
だから嫌々やるしかなく、めんどくさいと思うようになる。この負のスパイラルで、人生そのものがつまらないく感じるように思います。
・1日8時間労働週休2日(かなりホワイト企業)
・適齢期での結婚
・出産して育児
・世界でも水準の高い家事
・年収6倍の住宅ローン
・親戚づきあい
・介護
・65歳までフルで働く
・アルバイト、フリーターでもいい
・恋人作っても作らなくてもいい
・結婚しなくていい
・子供はもたなくていい
・結婚しないので親戚づきあい、義両親への介護なし
・住宅ローンや子育てへのお金なし
日本の基準となっているまっとうな人として生きるには、ハードルがかなり高いと感じます。
できれば結婚も子供も産んでみたいけど、その後の人生を考えると億劫に感じちゃう。
普通の人生に求められることって必要?
生きることへのハードルの高さ、コスパの悪さの2つを考えると、普通の人生なんて送らなくていいんじゃない?と思います。
もちろん好きな人ができて結婚して、子供ができて育ててということに、コスパがどーだこうだというのはナンセンスで、その幸せは本人たちが決めることです。
そこで考えたのが、わたしはそんなめんどうな思いをして、普通の人生を歩みたいの?ということ。
わたしが望んでいる生き方、幸せを感じることを書き出してみました。
・尊敬してお互いを理解して思いやれる人といたい
・できるだけ短時間労働で人と関わらない仕事がいい
・子供は欲しいけど家事も育児も分担してくれる夫がいないと無理
・親戚づきあいしたくない。同居とかありえない
・車や住宅などとにかくローンは組みたくない
・流行りの物じゃなく自分が好きな物に囲まれたい
他にもたくさんありますが、とりあえず書いてみました。
視覚化してみると、自分の幸せは自分にしか分からない、と気づきました。
幸せの基準からずれていたらめんどくさいのは当然
例えばわたしは某アイドルが好きなんですが、ファンのこからチケットが余っているからとライブに誘われました。
でもわたしはライブには興味がないしめんどうなので、断りました。
すると「ありえない!ファンじゃなかったんだ!」とキレられ音信不通に。
本当にアイドルが好きなんですが、YouTubeやDVDで見ていることが好き、ライブ会場の音も嫌いだし、豆粒にしか見えない姿なんて見ても意味ないと感じちゃうんですね。
でもこれで「ライブに行かないとファンじゃないよね」と思って、自分の基準ではなく、一般的な基準にあわせて行動する。
するとそれってめんどくさ~ってなりますよね。
「あーなんかライブ会場まで行くのめんどくさい。お金もかかるし人込み嫌いだし。憂鬱だな・・・」
つまり生きるのがめんどくさいと感じるのは、自分ではなく、社会や誰かの基準で動いているからではないでしょうか?
わたしは料理が好きで仕事から帰っても手の込んだ料理をします。でも普通からするとけっこうめんどうですよね。
好きなことはめんどうじゃない。
嫌なことを面倒だと感じるのは当然だと思うんです。
人生のめんどくささをなくすには、増やすより減らすに注目すること
生きることが、人生がめんどくさいと感じるのは、自分の幸せの基準から外れたことをしているから。
わたしの場合は考えると、そういうことだと気づきました。
そしてそんな面倒な人生を、どうにかもっと楽しく生きていけないか?と考えたとき、増やすよりも減らすことに注目しました。
めんどくさい人生を、どうしたら楽しんだり、張り合いが持てるようになるか?それはやりたいことよりやりたくないことに注目することです。
やることを増やすのではなく、減らすことに注目すると、めんどくさいと思うことが減り、以前より楽しく感じるようになりました。
やることが多すぎることでめんどくささが発生している
日本は世界から見ても働き者で、10代は学校が終わって部活、塾と忙しい。
社会人になったらもっと大変で、8時間労働に残業、通勤に家事と、ほとんど自分の時間がありません。
社会人の1日のプライベートに使える時間は、90~120分という調査があり、多くの人がもっと自由時間が欲しいと感じているそうです。
自分の時間がこれだけしかないなんて、何をするにもまずめんどう、と思っちゃうよね。
ご飯作らなきゃいけない・・・めんどくさい。
友達と遊ぼうかな・・・やっぱりめんどくさいし、いいや。
今の仕事辞めたい・・・転職したいけど、時間ないな、めんどくさい。
やりたいことややらなければならないことはあるのに、心と体が疲れきって、めんどくささのほうが勝る。
先延ばしにするとさらにめんどくささが増して、余計にやりたくなくて手が付かない。
こんな悪循環になってしまいます。
そこで今の生活から削れることはないか?を考えてみます。
めんどうさを減らしてみる
わたしは職場と家の往復で一人暮らしをしていますが、今の生活から減らせることはないかを考えてみました。
・ふきんを洗う→100均の安いキッチンペーパーを使い捨て
・掃除機→1Kだけどルンバ導入
・食器を洗う→一人暮らし用の食洗器購入。フライパンも洗えて楽。
・家事全般→シルバー人材派遣で月2回お手伝いさんにきてもらう(1時間1000円ほど)
・洗濯→たたまずにBOXに投げて収納
・アイロンがけ→シワがつかない服に替える
・LINE→グループLINEはのぞかない。参加しない。
・友達→会いたい人とだけ会う。会って疲れる人とは会わない。
・SNS→やめた。人のも覗かない。
・通勤→ちょうど更新時期だったので、家賃が2万円高くなるけど通勤徒歩10分圏内に引っ越し
・ランチに誘われても断る勇気を持つ
・飲み会は2回に1回断る。同期との楽しい飲み会は行く。
・ネットフリックス→やめた。休日追われるようにみなきゃいけないから。
・スポーツクラブ→やめた。たまの1回ごとに払うヨガ教室で充分。
・3か月に1回の帰省→半年に1回へ減らす。両親をこちらに呼ぶようにした。
このように生活を見直してみました。
時間があればやめたくないこともありましたが、今の自分の生活には見合っていない、無理してしまうことはばっさりカット。
すると時間に余裕ができて、ゆっくりできる時間をもてるようになりました。
本当はやらなければならないことが分かっている
生活の無駄を断捨離したことで、今まではめんどくさいな・・・と先延ばしにしていたことに、少しずつ取り組めるようになりました。
とくにわたしがめんどうだと感じていた恋愛。
出会いの場に行くのもめんどうだし、その中から付き合うほど好きな人を見つけるのもめんどう。
そして付き合っていくことのめんどくささ!これを感じて、なかなか恋愛に踏み出せませんでした。
生活の断捨離を3か月ほど続けていたら、なんとなくやる気を感じるようになりました。
それで恋愛にも前向きになって、出会いの場に出かけるように。
そこで今付き合っている彼と知り合ったのですが、性格の相性がとてもいいと感じています。
これも自分に無理をしない生活をしているからこそ、出会えた人なのかなと思います。
やりたくないことや今の自分にあっていないことを減らせば、そのぶん気力が別の方向に向き、今やらなければいけないことができるようになったように感じます。
生きることや、人生そのものがめんどうだと思うときは、本当はやらなければならないことが分かっているのに、それに取り組めない状態なんだと思います。
だから今目の前にあることにめんどくささを感じて、前向きに取り組めないのかもしれません。
めんどうのなかに楽しく過ごすヒントがある
人生や、生きるのがめんどくさいと感じたら、それは毎日の生活に追われて疲れすぎている、あるいはやりたくないことをやっているサイン。
自分がやりたいことだけをすることは、世の中なかなか難しいですよね。
だからこそ生きるのがめんどくさいと感じて行動ができないときは、増やすより減らすことを考えてみましょう。
やらなければいけないことが減るだけで、気持ちの負担はぐっと軽くなります。
生きることはめんどくさい。でもどうせなら、めんどくさいながらも楽しく過ごしたいですね。
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